近年,私たちリハビリテーション関係者を取り巻く環境はたいへん混沌とした状況にあります.医学の進歩や新しい技術の開発への対応,毎年のようにかわる診療・介護報酬への対応,国民や社会のニーズの変化への対応など,超高齢社会を迎えているわが国では,待ったなしの状況でこれらに対応していかなければなりません.しかし,現実のリハビリテーションの現場に目を向けると,急激に養成した専門職や急場しのぎで立ち上げた施設・システムのため,日々おとずれるこれらの課題に適切に対応しきれているとは言い難い状況です.
私たちは,このような状況に対する一助となるべく,この度,系統的な卒後の学習の場を提供することを目的として「藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科卒後研修会」を設立いたしました.前身である藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校時代より現在のリハビリテーション学科にいたるまで,本校でかわらず行われてきた「知識・技術・態度」に対する学びの補完の場として,最新あるいは普遍性の高い知識や技術の提供の場として,系統的な卒後研修を行っていきたいと考えております.
藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校,医療科学部リハビリテーション学科の卒業生はもちろんですが,私たちの趣旨に賛同いただける方は誰でも,どんな職種でも参加していただくことが可能です.私たちと一緒にリハビリテーションを学んでいきませんか.